技術者に求められる内容は、ここ10年で大きく変わりました。
これからの機械加工において、求められるのは次の2種類の力です。
Skill 01
いま、ほぼ全ての機械は、コンピューター制御で動いています。制御されていない機械といえば、溶接機と穴あけの機械ぐらいでしょう。昨今の機械は、音声入力が可能です。単語を入れるとプログラムが入力されます。以前は、電卓を持ち、三角関数や円周率で計算しながらプログラムを組んで入力していましたが、その必要はありません。CAD/CAMという制御があるため、図面をスキャンすればそのままプログラムに変換されます。また、人の記憶力には限界がありますが、コンピューターは本来記憶装置です。さまざまなデータを蓄積させることができます。今の若い人たちにとっては、ゲーム感覚で扱うことができるかもしれません。
Skill 02
この問いに、あなたなら何と答えるでしょうか。入社したばかりであれば「鉄は硬いもの、削るとは硬い鉄を削るということ」と答えるかもしれません。でも、本当に鉄は硬いものでしょうか。「鉄はなぜ歪むのか、鉄はなぜ精度が出ないのか」など、本質について考えれば考えるほど、深く学ぶ必要があると気付かされるはずです。この根本的な部分の知識、理解を深めることがコンピューター制御を使いこなし、十二分の力を発揮させることにつながります。そのとき、「カネコで得た技術は世界に通用する」という言葉の意味を実感することでしょう。
コンピューター制御の機械が増えている分、機械操作だけであれば1年ぐらいで習得は可能です。ただ、この段階ではあくまで機械を動かすことができるだけです。実際に使いこなすためには「鉄とは何か」「切削とは何か」といった根本的な部分の知識と経験が必要です。技術を身につけるには、最低でも5年はかかります。決して簡単ではありません。ただ、実際に未経験で入社し、一から技術を習得している社員はたくさんいます。 技術習得、スキルアップができるよう当社では班制度を設け、班長(リーダー)の指導を受けて仕事ができる環境を整えています。自分が身につけた技術は、一生自分だけのものです。「技術を高めたい。もっと詳しく知りたい」と貪欲に学びたいと考える人に対し、質問ができる環境、経験を積める環境をさらにつくっていく予定です。
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